世界には、SEO分野で長年にわたり高い評価を受け、グローバル市場において「定番」「基準」として名前が挙がるSEO会社やコンサルティング企業が存在します。
日本国内でSEO施策を行う場合、必ずしもこれらの企業と直接取引を行う必要はありませんが、海外ではどのような会社が実力派として認知されているのかを把握しておくことは、SEOやLLMOを理解するうえで有益です。
海外のSEOランキング記事や業界メディアでは、単なる検索順位の改善だけでなく、テクニカルSEO、コンテンツ戦略、データ分析、リンク構築などを含めた「総合的なSEO力」を持つ企業が高く評価される傾向があります。特に、複数国・複数言語にまたがるSEO設計や、大規模サイト・エンタープライズ領域への対応力を持つ会社は、世界的なSEO会社として頻繁に取り上げられています。
また、こうした世界的なSEO企業の多くは、10年以上にわたる実務経験を背景に、SEOの考え方やフレームワークそのものを業界に広めてきました。海外では、SEOは個別施策の集合ではなく、検索エンジンの進化やユーザー行動の変化を前提にした「長期的な戦略領域」として扱われており、その思想を体現している企業が評価されています。
近年は、Google検索のAI OverviewやChatGPTなど、生成AIを起点とした情報取得が一般化しつつあります。こうしたAI検索時代において注目されているAIO・LLMOの考え方も、海外では突発的に生まれたものではなく、世界的なSEO企業がこれまで重視してきた情報構造やトピック設計、意味理解の延長線上にあるものと捉えられています。
本記事では、海外のSEO業界メディアやランキング記事などでたびたび言及されている、世界的に有名なSEO・LLMO関連企業を紹介します。日本向けSEOの実務とは切り分けつつ、世界ではどのような会社が評価され、どのような思想や強みを持っているのかを俯瞰することで、SEOやAI検索を捉える視野を広げるための参考としていただければと思います。

世界的に有名なSEO・LLMO対策コンサル会社10選!
| 会社名 | 国 |
|---|---|
| Moz | アメリカ合衆国 |
| Ahrefs | シンガポール |
| Conductor | アメリカ合衆国 |
| SISTRIX | ドイツ |
| Lumar | イギリス |
| Brainlabs | イギリス |
| Webcertain | イギリス |
| Onely | ポーランド |
| iPullRank | アメリカ合衆国 |
| Orainti | スペイン |
Moz
キーワード・競合・順位を網羅するSEO分析機能
AIを活用した検索意図分析とコンテンツ支援
ローカルSEOや大規模SEOに対応する多様なツール群
Mozは、SEOに必要な分析・調査・改善・計測を一元的に行えるツール群を提供するSEOプラットフォームです。中核となる「Moz Pro」を中心に、キーワード調査、競合分析、リンク分析、順位計測、サイトクロールなど、検索可視性の向上と成果測定を支援する機能を備えています。
SEOデータをもとに、コンテンツ最適化や検索意図の把握、技術的SEO課題の発見と改善を行える点が特徴です。AIを活用したインサイトやコンテンツブリーフ機能により、検索意図や重要要素を整理し、成果につながるコンテンツ制作を支援します。
また、大規模サイト向けの順位計測ツール「STAT」、ローカルSEO管理の「Moz Local」、カスタムデータを提供する「Moz API」「Moz Data」などを展開しています。初心者から上級者まで幅広いSEO担当者が活用できる学習リソースも提供されています。
| 会社名 | Moz |
| 会社名(読み方) | もず |
| 住所 | アメリカ合衆国 1752 NW Market St #4073, Seattle, WA 98107 |
| 設立 | 2004年 |
| 代表者名 | Sarah Bird (サラ・バード) |
| X | https://x.com/Moz |
Ahrefs
SEOとAI検索の可視性を統合的に分析
被リンク・競合・順位を網羅する分析機能
AIを活用したコンテンツと技術SEO支援
Ahrefsは、検索とAIの両方を前提に設計されたマーケティングプラットフォームです。SEOを中心に、競合分析、コンテンツ分析、順位計測、サイト監査、レポーティングまでを一元的に行えるツール群を提供しています。バックリンク分析やキーワード分析を軸に、継続的な検索成長を支援します。
AIを活用し、データを迅速にインサイトへ変換できる点が特徴です。AI検索やLLM上でのブランド可視性の追跡、検索意図の把握、コンテンツギャップの特定、トピックカバレッジの強化など、検索とAIの両面での最適化を支援します。
また、大規模データ基盤を活用し、キーワード、被リンク、検索結果などを継続的に拡張しています。Site Auditによる技術的SEOの診断や修正、Rank Trackerによる順位計測、APIを通じたデータ連携など、幅広いSEO業務に対応しています。
| 会社名 | Ahrefs |
| 会社名(読み方) | えいちれふす |
| 住所 | シンガポール Marina One East Tower, 7 Straits View #08-02,018936 |
| 設立 | 2010年 |
| 代表者名 | Dmitry Gerasimenko (ドミトリー・ジェラシメンコ) |
| X | https://x.com/ahrefs |
Conductor
Searchmetrics統合による大規模SEO分析基盤
AEOとSEOを横断するPurpose-Built AI
データ・コンテンツ・技術SEOの一体運用
Conductorは、AI検索と従来検索の両方に対応したエンタープライズ向けAEOプラットフォームです。検索、分析、技術的指標などのデータを統合し、可視性、コンテンツ、サイト健全性を一元的に管理できる環境を提供しています。AEOとSEOのワークフローを連携させ、組織全体での検索成果創出を支援します。
SearchmetricsはConductorに統合され、両社は現在「一つの会社」として運営されています。Searchmetricsで培われた大規模SEO分析やキーワードデータを基盤に、AI検索やLLMへの対応を強化し、従来検索とAI検索の両面での可視性向上を実現します。
Purpose-Built AIを中核に、生成AIコンテンツ制作、キーワード・競合調査、技術的SEO、サイト監視、レポーティングまでを包括的に提供します。エンタープライズ規模・複雑性・セキュリティに対応した設計により、洞察から実行、成果創出までを一貫して支援します。
| 会社名 | Conductor |
| 会社名(読み方) | こんだくたー |
| 住所 | アメリカ合衆国 1359 Broadway, 4th fl, New York, NY 10018 |
| 設立 | 2006年 |
| 代表者名 | Seth Besmertnik(セス・ベスマートニク) |
| X | https://x.com/Conductor |
SISTRIX
Visibility Indexによる検索可視性の定量化
Google検索を中心とした競合・順位分析
透明性と信頼性を重視したSEO分析基盤
SISTRIXは、公開されているインターネットデータを活用し、企業が検索プラットフォームで成果を上げるためのSEOソフトウェアを提供しています。Google検索を中心に、可視性や順位、競合状況を把握できる分析環境を提供することを目的としています。
中核となる指標が「SISTRIX Visibility Index」であり、Webサイトや競合サイトがGoogle上でどの程度可視化されているかを継続的に測定します。キーワード順位、URL単位の推移、競合比較などを通じて、SEO施策の成果や変化を把握できます。
また、オンページ最適化、コンテンツ、競合分析などの機能を備え、GoogleだけでなくAmazonやSNS検索にも対応しています。透明性、品質、信頼性を重視し、ドイツ拠点でデータを管理する点も特徴とされています。
| 会社名 | SISTRIX |
| 会社名(読み方) | しすとりっくす |
| 住所 | ドイツ Thomas-Mann-Straße 37, 53111 Bonn |
| 設立 | 2005年 |
| 代表者名 | Johannes Beus (ヨハネス・ボイス) |
| X | https://x.com/sistrix |
Lumar
エンタープライズ向けSEO・GEO統合基盤
AI検索に対応したGEO専用分析機能
技術SEO・速度・アクセシビリティを網羅
Lumarは、エンタープライズ規模に対応したWebサイト最適化、SEO、GEO(Generative Engine Optimization)プラットフォームです。検索、AI可視性、コンバージョンに影響するWebサイト上の課題を特定・優先順位付けし、修正・予防までを一元的に管理できる環境を提供しています。
Technical SEO、GEO/AI検索、サイトスピード、Webアクセシビリティなどを対象に、サイトデータを大規模に収集・分析します。AIに対応したプロセスやダッシュボード、アラート、レポーティングにより、課題の把握から対応までを効率化します。
また、GEO専用分析を通じて、AI検索における可視性向上を支援します。AIボットの挙動、クロールやHTMLの状態、意味的関連性などを分析し、技術的基盤の改善と継続的なサイト健全性管理を実現します。
| 会社名 | Lumar |
| 会社名(読み方) | るまー |
| 住所 | イギリス 124 City Rd, London EC1V 2NP |
| 設立 | 2010年 |
| 代表者名 | Michal Magdziarz (ミハウ・マグジャージ) |
| X | https://x.com/lumarhq |
Brainlabs
SEOとAI Search Optimizationを提供
AI検索可視性を高める技術活用
他マーケ施策と連携したSEO支援
Brainlabsは、SEOおよびAI Search Optimization(AI SEO)を含むデジタルマーケティングサービスを提供しています。サイト上では、SEOやAI検索最適化を中心に、検索における可視性向上を支援する取り組みが紹介されています。
AI SEOでは、AI検索における可視性向上を目的とし、BrainlabsのテクノロジーによってAI Search Visibilityを高めることを掲げています。SEOとAI検索の両方を対象に、検索環境の変化に対応した最適化を行う姿勢が示されています。
また、SEOに加えて、Organic Social、Paid Social、Programmatic、Data、CROなどの関連領域と連携しながら施策を展開しています。SEOやAI検索最適化を含む複数のサービスを組み合わせ、クライアントの課題解決を支援する体制が示されています。
| 会社名 | Brainlabs |
| 会社名(読み方) | ぶれいんらぶす |
| 住所 | イギリス Building 4, 2 Old Street Yard, EC1Y 2BP, London, |
| 設立 | 2012年 |
| 代表者名 | Dan Gilbert(ダン・ギルバート) |
| X | https://x.com/Brainlabs |
Webcertain
多言語・多地域に対応した国際SEO支援
主要検索エンジンを網羅した最適化対応
言語・文化を考慮したSEO戦略と実行
Webcertainは、国際市場向けのSEOおよびデジタルマーケティング支援を行う会社です。多言語・多地域での検索可視性向上を目的とし、国や市場ごとに適切な戦略設計と実行を行う国際SEOを日常的に提供しています。
国際SEOでは、検索エンジンごとの特性を踏まえ、Google、Yandex、Baidu、Naver、Yahoo Japanなど主要検索エンジンに対応します。多言語SEOやhreflang、メタデータ最適化、サイトマップ、内部・外部リンク、技術的SEOなどを通じて、各国市場での検索露出と成果向上を支援します。
また、製造業、観光・ホスピタリティ、テクノロジー、学生募集など多様な業界に対応し、言語や文化の違いを考慮した施策を展開しています。44言語での対応体制を持ち、国際展開における継続的な成長支援を行っています。
| 会社名 | Webcertain |
| 会社名(読み方) | うぇぶさーてん |
| 住所 | イギリス Blackthorn House, Northminster Business Park, Upper Poppleton, York YO26 6QW |
| 設立 | 2003年 |
| 代表者名 | Andy Atkins-Krüger (アンディ・アトキンス=クリュガー) |
| X | https://x.com/andyatkinskruge |
Onely
AI検索に特化したGEOサービスを提供
Technical SEOを基盤とした技術改善支援
AI言及・可視性を継続監視し改善
Onelyは、Technical SEOとGenerative Engine Optimization(GEO)を中心に、AI検索時代における可視性向上を支援するSEOサービスを提供しています。AI検索でユーザーが質問した際に、製品やブランドが言及・推薦される状態を作ることを目的としています。
GEOでは、コンテンツやプロダクトページの最適化、構造化データや技術的修正、コンテンツ統合、サイト全体のAI対応化を行います。AI検索上での言及や競合状況を監視し、テストと改善を継続することで、AI検索結果への露出向上を図ります。
また、Technical SEOでは、クロール、JavaScript、パフォーマンス、構造化データ、サイト構造、国際SEOなどを含む幅広い技術領域を対象としています。開発チームと直接連携し、継続的な監視と改善を通じて、長期的な検索パフォーマンス向上を支援します。
| 会社名 | Onely |
| 会社名(読み方) | おーんりー |
| 住所 | ポーランド ul. Ojca Beyzyma 5, 53-204 Wrocław |
| 設立 | 2019年 |
| 代表者名 | Bartosz Góralewicz (バルトシュ・ゴラレヴィチ) |
| X | https://x.com/onelycom |
iPullRank
Relevance EngineeringによるAI検索最適化
AI検索と従来検索を横断したSEO戦略
生成AIと人の知見を融合した支援体制
iPullRankは、AI検索時代における可視性獲得を目的とした、エンタープライズ向けSEOおよびコンテンツマーケティング支援を行う会社です。Relevance Engineering(関連性設計)を中核に、従来の検索結果だけでなく、ChatGPT、AI Overviews、AI Modeなどで「答えとして引用・表示される」状態を目指します。
同社は、検索ランキングを追うのではなく、AIが情報を生成・統合する仕組みそのものを理解した上で施策を設計します。Information Retrieval、生成AI、コンテンツ戦略、UX、デジタルPRを組み合わせ、AI検索における引用・信頼・可視性を高めるアプローチを採用しています。
サービス領域は、SEO、Technical SEO、Content Strategy、Generative AI活用支援など多岐にわたります。既存コンテンツの活用、技術的基盤の改善、AI活用ガイドラインやプロンプト設計を含め、組織全体でAI検索に対応する体制構築を支援しています。
| 会社名 | iPullRank |
| 会社名(読み方) | あいぱるらんく |
| 住所 | アメリカ合衆国 222 Broadway, 19th Floor, New York, NY 10038, |
| 設立 | 2014年 |
| 代表者名 | Michael Mike King (マイケル・キング) |
| X | https://x.com/iPullRank |
Orainti
高度にパーソナライズされたSEOコンサル
国際・多言語・EコマースSEOに対応
成果と収益成長に紐づくSEO戦略支援
Oraintiは、結果重視かつ高度にパーソナライズされたSEOコンサルティングを提供するブティック型SEOコンサルティング会社です。各組織の特性や要件、競合環境、業界課題を考慮し、実行可能性の高いSEO施策、検証、継続的なサポートを通じて、オーガニック検索での成長とビジネス目標の達成を支援します。
提供するSEOコンサルティングは、国際・多言語SEO、EコマースおよびSaaS向けSEO、SEO監査、エンタープライズおよびスタートアップ向けSEO戦略策定、社内チーム向けSEOトレーニング、オンデマンドSEOアドバイスなど多岐にわたります。Web移行や市場進出、リブランディングといった特定課題にも対応しています。
Oraintiは、スケーラブルで持続可能かつ透明性の高いSEOアドバイスを掲げ、企業規模や業界を問わず検索可視性と収益性の向上を目的としています。少数クライアント制による個別対応と、データに基づく成果志向のアプローチを特徴としています。
| 会社名 | Orainti |
| 会社名(読み方) | おれいんてぃ |
| 住所 | スペイン C/ Orfila 5, Esc 1, 4º C y D, 28010 Madrid |
| 設立 | 2014年 |
| 代表者名 | Aleyda Solis(アレイダ・ソリス) |
| X | https://x.com/aleyda |
まとめ
世界的に有名なSEO・LLMO関連企業は、単に検索順位を上げるための施策だけでなく、テクニカルSEO、コンテンツ戦略、データ分析、競合調査などを組み合わせた「総合的なSEO力」を強みにしています。とくに、複数国・複数言語にまたがる設計や、大規模サイト・エンタープライズ領域への対応力を持つ企業は、海外の業界メディアでも繰り返し取り上げられており、SEOを長期的な成長戦略として捉える姿勢が共通しています。
また近年は、GoogleのAI OverviewやAI Mode、ChatGPTのように生成AIを起点に情報が取得される機会が増え、「検索に強い」だけでなく「AIに理解され、引用され、言及される」ことが重要になっています。AIO・LLMO・GEO・AEOといった概念も、突発的に生まれたものではなく、構造化、意味理解、トピック設計、信頼性の積み上げといった、従来から評価されてきたSEOの延長線上にあります。
そのため、世界的な企業の思想やアプローチを俯瞰しておくことは、日本国内でSEOを実行するうえでも有益です。実務としては、国内市場・国内ユーザー・国内競合に合わせた設計が前提になりますが、「検索エンジンとAIの双方に評価される情報設計」「データに基づく改善サイクル」「技術・コンテンツ・権威性を一体で捉える視点」は、どの市場でも再現性の高い普遍的な原則だからです。
最終的には、ツールや会社名そのものよりも、自社の課題(流入拡大・CV改善・カテゴリ設計・大規模運用・国際展開・AI検索での言及獲得など)に対して、どの領域に強みを持ち、どのようなプロセスで成果に結びつけるかを見極めることが重要です。本記事を参考に、世界の基準を理解したうえで、自社に必要な打ち手を整理し、実装と改善につながる判断軸を持つための材料として活用してください。
