BtoB向けのSaaSを提供する企業のサービスサイトに対する、テクニカルSEO・コンテンツSEO・AIO(AI検索最適化)の支援事例です。
支援開始時はSEO施策がほぼ手つかずの状態でした。そこでまずテクニカルSEOで土台を整え、領域の情報を網羅するコンテンツを月5本のペースで継続制作し、あわせてAIOに向けたサービス情報・よくある質問の強化と、他サイトからの言及を得るPR活動を実施しました。
その結果、約1年6ヶ月でセッション数が施策前の約4倍(408%)に増加しました。テクニカルSEOを進めるほど上位表示が増え、コラムを作るほどセッションが伸びる、という好循環ができました。
事業内容:BtoB向けのSaaSを提供する企業
企業規模:大企業
サイト種別:BtoB SaaSのサービスサイト
ご支援領域:テクニカルSEO/コンテンツSEO/AIO対策
主な課題:SEO施策がほぼ未実施で、テクニカルSEOもコンテンツも整っていなかった
ご支援期間:約1年6ヶ月
成果:約1年6ヶ月でセッション数が施策前の408%に増加
BtoB SaaSサイトの事例実績サマリー
SEO施策がほぼ手つかずで、テクニカルSEOの基盤が整っていなかった。
BtoB SaaSは検索ボリュームが小さく、限られた検索ニーズを取りこぼせない構造だった。
サービス情報やよくある質問など、検討者やAIに正しく理解されるための情報が不足していた。
一次情報となる顧客の口コミや導入事例が、コンテンツとして蓄積されていなかった。
まずテクニカルSEOを整備し、検索エンジンに評価される土台を作った。
領域の情報を網羅するコンテンツ記事を月5本のペースで継続制作した。
AIO(AI検索最適化)に向けて、サービス情報とよくある質問を強化した。 顧客の口コミや導入事例など、一次情報を収集・コンテンツ化した。
自社でコントロールできる範囲で、他サイトからの言及を得るPR活動を実施した。
約1年6ヶ月でセッションが施策前の約4倍(408%)に増加した。
テクニカルSEOを進めるほど上位表示が増え、コラムを作るほどセッションが伸びる好循環ができた。
AI Overviews(AIによる検索結果の要約)が拡大しても、記事を作れば検索結果に表示され、セッションが伸びる状態になった。

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何も施策できていなかった状態から、テクニカルSEOで土台を作る
ご支援先は、BtoB向けのSaaSを提供する企業のサービスサイトです。支援開始時点では、SEO施策がほぼ手つかずの状態でした。
そこでまず取り組んだのが、テクニカルSEOの整備です。検索エンジンがサイトを正しくクロール・インデックスし、内容を理解できる状態を作らなければ、どれだけコンテンツを足しても評価につながりません。サイト構造・内部リンク・タイトルやメタ情報・構造化データといった基礎を順に整え、評価される土台を作りました。
このフェーズで明確だったのは、テクニカルSEOを進めるほど上位表示するページが増えるという手応えです。手つかずだったぶん伸びしろが大きく、基礎を整えるだけで成果が見え始めました。土台ができたことで、この後のコンテンツ施策の効果も乗りやすくなります。
BtoBは検索数が少ないからこそ、コンテンツで領域を網羅する
BtoB SaaSのSEOには、BtoCとは違う前提があります。それは、検索ボリュームが小さいことです。ニッチな業務領域を扱うため、1つひとつのキーワードの検索数は多くありません。
だからこそ重要になるのが、その領域の情報をコンテンツで網羅することです。検索数の大きいキーワードを狙うのではなく、検討者が業務の中で抱く疑問や課題を、ひとつずつ記事で押さえていく。検索数は小さくても、それぞれが導入検討につながる確度の高いニーズだからです。本プロジェクトでは、コラムを月5本のペースで継続制作し、領域の情報を面として埋めていきました。
ここでもはっきりした傾向が出ました。コラムを作れば作るほど、セッションが伸びていったのです。テクニカルSEOで土台を整え、コンテンツで領域を網羅する。この2つがかみ合うと、BtoB SaaSでも検索流入は着実に積み上がります。
一次情報となる口コミ・事例が、BtoB SaaSのコンテンツの核になる
コンテンツを増やすうえで特に重視したのが、一次情報の収集です。具体的には、顧客の口コミや導入事例を集め、コンテンツとして蓄積していきました。
一次情報が効く理由は2つあります。
1つは、実際の利用者の声や具体的な導入事例は、どこかの情報をまとめ直しただけの記事にはない独自性があり、検討者にとって判断材料になること。
もう1つは、こうした体験に基づく一次情報が、検索エンジンやAIからの信頼につながりやすいことです。誰もが書ける一般論ではなく、その企業しか持っていない情報こそが、評価と差別化の源泉になります。
AIO(AI検索最適化)を見据えた、サービス情報と言及の強化
検索のあり方は、AIによって変わりつつあります。AI Overviewsのように、AIが検索結果を要約して提示する形が広がる中で、AIに正しく理解され、引用される状態を作っておくことが重要になります。本プロジェクトでは、AIOに向けて次の施策を進めました。
- サービス情報を強化し、何を提供していてどんな強みがあるサービスなのかを、AIにも明確に伝わる形で整理
- よくある質問を強化し、ユーザーの疑問に対する明快な回答をサイト上に用意
- 自社でコントロールできる範囲で、他サイトからの言及を得るPR活動を実施
最後の「言及を得る」という観点は、AIO・LLMOで特に効いてきます。AIはウェブ上の情報をもとに回答を生成するため、他サイトでどう言及されているかが、AIの回答に登場できるかを左右するからです。SaaSは性質上、レビューや比較、業界メディアなどで言及されやすいため、ここを意識的に増やす余地がありました。
そして実感として強かったのが、AI Overviewsが拡大しても、記事を作れば検索結果に表示され、セッションは伸びるということです。AI検索が広がると検索流入はなくなる、という不安をよく聞きますが、少なくとも本プロジェクトでは、良質なコンテンツを作り続けることが、引き続き流入の伸びに直結していました。
成果:1年半でセッションが約4倍に
これらの施策の結果、約1年6ヶ月でセッション数が施策前の約4倍(408%)に増加しました。
この成果のポイントは、テクニカルSEOとコンテンツが好循環を生んだことです。テクニカルSEOを進めるほど上位表示が増え、コラム記事を作るほどセッションが伸びる。土台と情報量の両輪が回り始めたことで、流入が継続的に積み上がりました。
BtoBで検索数が少ないという制約の中でも、領域を網羅し、一次情報で差別化し、AIに理解される状態を作ることで、これだけの伸びを実現できました。

事例から言えること
BtoB SaaSのSEOは、次の順序と考え方で取り組むと成果につながりやすいと考えています。
- まずテクニカルSEOで土台を整える。施策が手つかずなら、ここだけでも上位表示は増える。
- 検索数の大きさを追わず、領域の情報をコンテンツで網羅する。BtoBは1つひとつの検索数は小さくても、確度が高い。
- 顧客の口コミや導入事例など、その企業にしかない一次情報を核にする。独自性と信頼性につながる。
- AIOを見据え、サービス情報とよくある質問を強化し、他サイトからの言及を増やす。SaaSは言及されやすい。
- これらを継続する。テクニカルを進めるほど上位表示が増え、コラムを作るほどセッションが伸びる。
検索数が少ないからSEOは効かない、AI検索が来るからコンテンツは無駄になる。BtoB SaaSではこうした声を聞きますが、本事例はそのどちらでもないことを示しています。
よくある質問
- QBtoB SaaSは検索数が少ないですが、SEOで効果は出ますか?
- A
出ます。検索数の大きさを追うのではなく、領域の情報をコンテンツで網羅することがポイントです。1つひとつの検索数は小さくても、導入検討につながる確度の高いニーズだからです。本事例では、テクニカルSEOとコンテンツSEOの継続により、約1年6ヶ月でセッションが約4倍(408%)に増加しました。
- QAI Overviewsが広がると、記事を作ってもSEOは無駄になりませんか?
- A
無駄にはなりません。本事例では、AI Overviewsが拡大しても、記事を作れば検索結果に表示され、セッションは伸び続けました。むしろAIに正しく理解・引用されるために、サービス情報やよくある質問、一次情報を整えることの重要性が増しています。
- QAIO(AI検索最適化)では、具体的に何をすればよいですか?
- A
サービス情報の強化、よくある質問の整備、顧客の口コミや導入事例などの一次情報の蓄積、そして他サイトからの言及を増やすPR活動が基本になります。AIはWeb上の情報をもとに回答を生成するため、他サイトでどう言及されているかが、AIの回答に登場できるかを左右します。
- QBtoB SaaSのコンテンツは、何を書けばよいですか?
- A
検討者が業務の中で抱く疑問や課題を、領域として網羅していくことが基本です。加えて、顧客の口コミや導入事例といった一次情報を核にすると、独自性と信頼性が高まります。一般論ではなく、その企業にしかない情報を出すことが差別化につながります。
- Q成果が出るまで、どれくらいの期間がかかりますか?
- A
BtoB SaaSは検索数が少ないぶん、コンテンツの積み上げに一定の期間がかかります。本事例では、約1年6ヶ月でセッションが約4倍(408%)に増加しました。テクニカルSEOを進めるほど上位表示が増え、コラムを作るほどセッションが伸びる形で、継続的に成果が積み上がりました。
